その日のご飯は、炊き込み五目ご飯。
タケノコたっぷり、具沢山♪
もりもり美味しく食べ、
最後にお茶碗に張り付いていたタケノコを一口。
ごくん。
!!!!!
タケノコが喉を通り過ぎず、ひっかかった感。
間違いなく喉にささった模様。
何度か生唾を飲み込むも、ダメ。
水を飲んでみるが、ダメ。
民間療法の”ごはんを飲み込む”もやってみたがダメ。
ネットで他に方法がないかと調べたら、
”ごはんを飲み込む”のは、どうやらやってはダメな方法らしい。。
口から入ったものだから、
吐けばいいと書いているサイトもあったので、
チャレンジしてみたが、まったく吐ける気がしない。
苦しいだけに終わる。
しかたない、きっと翌朝には取れているだろう。
と開き直り、そのまま就寝。
翌朝、喉の違和感は変わらず。
生唾を飲むとピリッと痛い。
まだ取れていないようだ。
病院に行くしかないのか?
でもトゲが刺さったくらいでな〜、
何十年も生きてきたが、そんなことで一度も行ったことないし。
だが、いろんな妄想が頭をかけめぐる。
普段は想像力がないくせに、
こういう時だけはものすごい勢いでいろんな事が頭をかけめぐる。
放置してたせいで喉にガンができるかも、とか
トゲが内臓まで達して穴を開けたりするかも、とか
ネットで検索してみると、
いがいと何日〜何年も放置している人がいるのに驚くが、
やっぱり残ったままだと不快&不安なので、病院に行くことに。
仕事帰り、会社近くの耳鼻咽喉科に。
喉はまだ違和感があり、ピリッと痛い。
広い清潔感のある綺麗なロビーだったので、
ちょっとテンションがあがる(病院なんてめったにこないから)
順番待ちしている間に、ウォーターサーバーが目についた。
フランスの美味しい水っぽい説明書きが。
そりゃ飲まざるを得ないでしょうと、コップ一杯グビッと飲む。
おいし〜!かはわからんが、普通に飲みやすい水。
そして順番がきた。
先生に「タケノコの固いところが刺さったみたいで」と説明。
「なるほど〜、口をあけてみて」と先生。
口をあけても発見できなかったので、
「じゃあ鼻からカメラ入れてみてましょう」と先生。
鼻からカメラを入れるなんて初めてなので、
「痛くないですか?」と思わずビビるが、
「大丈夫ですよ」と優しい言葉。
さすがネットで評判がいい病院を探しただけあるわと心の中で思う。
早速、ツーっと細い管を鼻に入れる。
本当だ痛くない、わ〜い♪と思いながら先生とモニターを見る。
リアルに自分の喉の中をみれるなんて、時代も変わったもんだと
感心していたら、先生「何も刺さってないですね」
私「へ!」
先生「これが喉なんですが、どこを見てもそれらしいものがないですね」
確かにどこにも見当たらない。
私「埋まっているということはないですか?」
先生「なさそうですね」
私「この喉の奥の見えない部分に刺さっているのでは?」
先生「ここから先は内科の分野ですから…喉には刺さってないですね」
私「そうですか…」
よくよく考えてみると、喉の痛みは確かにもうない。
思い込みだったのか?
でも昼ごはん食べた後も痛かったと思うし、
病院に来る途中でも、つば飲み込むと痛かったし、
と、記憶を辿って気づく。
もしやさっきロビーで飲んだ水?
よくよく考えると確かにあのあとは痛んでない。
あの水で喉のトゲが洗い流された可能性大である。
さすが病院の水!そこらの水とは違うわけだ(なわけないだろうが)
私「とりあえず、安心しました」
先生「お大事に、写真持って帰ってね」
記念撮影ではないだろうが、喉の写真をいただいて帰途につく。
せっかく医者にかかったのだから、トゲを引っこ抜いてもらいたかったが、いろんな経験ができたので良しとしよう。
しかも病院の水でトゲが取れたのだから、病院にきてよかったということだろう。(たぶん)
ちなみに金額は2500円いかないぐらい。
初診だったけど、リーズナブルでホッとした。
気軽に病院にかかれるので、日本の保険診療はありがたい。
こういうときは高い保険料だけど、払っててよかったと思う。