コロナ禍の影響もあり、ネットをすることも増えWeb小説を読む機会も増えた。
Web小説サイトは、プロじゃない素人さんがオリジナルの作品を発表する場だ。
(たまにプロの作家さんも書いているようだが)
有名どころでは、「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」だろうか。
ID登録などしなくても無料で読めるので気軽だ。
Web小説には面白い作品がたくさん
読んでみたことがある人はわかるだろうが、素人とは思えないほどの作品も多々あり、人気作品は書籍化したり、漫画やアニメ化したりなど、その後の展開もすごい。
かくゆう私も「薬屋のひとりごと」など、新刊が出る度に図書館に借りに行っていたのだが、まさかWeb小説が書籍化した作品だったとは思いもしなかった。
※薬屋のひとりごとは書籍化した今でも「小説家になろう」で読めるのだ
検索しよう
もちろん素人が書いているわけだから、完成度の低い小説もあるし、完結できないまま放置されている作品も多々あるが、検索をかけてランク上位の、既に完結している作品を選べばハズレは少ない。
漫画化や書籍化されている本は面白いものが多いので、イーブックジャパンやまんが王国などの無料漫画サイトなどで面白そうな作品を探してみて、そこから小説を探すのも一つの手だ。
例えば、
無料漫画サイトで「異世界もふもふカフェ」という面白そうな漫画を見つけたとしよう。
グーグルで、キーワード 【異世界もふもふカフェ なろう】で検索すると下記のように表示される。
あとはサイトに行って、小説の世界に没頭するだけである。
誰でもが小説家になれる時代
今の時代は、趣味で書いた小説が、雑誌社などがやっているハードルの高そうな小説大賞などに応募しなくても、たくさんの人に読まれ、評価され、お金になるチャンスもある。
しかも未完でも、ネット上に投稿して読んでもらえる。
若い作家さんたちが多いようにも思うが、60代で書いている作家さんもいるようだ。
内容も、若い作家さんの作品でも私が読んでも十分楽しめるし、前に80代のラノベ好きなおじいちゃん(読む専門)がテレビに出てるのを見たこともある。
要は、作品は面白ければ誰が書いてもいいし、楽しめるのであれば何歳でも楽しんでいいのだ。
年齢の垣根をこえて誰しもが活躍でき、誰しもが楽しめる、本当によき時代である。
思い立ったら今日にでも小説が書ける
というわけで、時間をかけて色んな作品を読み、だんだん自分好みの作品もわかってきた。
さすがに、読みたい作品も尽きてきたけどもっと読みたいなと思って、ふと考えた。
あれ、私も書いて見ればいいんじゃない?と。
読みたい小説を自分が書けばいいんじゃないの?と。
なぜなら、毎日たくさんの作品がアップされ、毎日更新をしている人もいて、「思い付きで書きました~」や、「見切り発車です」などと言うコメントも多々あり、サクッと気軽に書いているように思えたから。
しかも50話100話は当たり前で、300話、500話レベルで書いている人もざらにいたからだ。
小説1冊は10万字前後
ネットで調べると、だいたい10万字前後が小説1冊分のようだ。
ということは、50話(1話2000字として)書けば小説1冊分になる。
100話以上書いている人がたくさんいるから、
私でもそのくらいサクッと書けるんじゃない?と思ったわけだ。
キー打ちは嫌いじゃないしね(手書きだと無理)。
考えて手も動かすから、認知症予防にもいいかもしれない。
どのサイトで書くかを決める
本来であれば愛読している、読みやすくて作品数も多い「小説家になろう」なのだろうが、実は読む専門でID登録はしてない。
以前、大量にポイントをもらえるからという理由で「カクヨム」に登録をしていたので、そちらでお試しがてらチャレンジしてみることにした。
今思うと、登録しておいて良かった。
とにかく小説を書いてみる
プロットをちゃんと書けばいいのだろうが、機能を確認しつつお試しでサクッと書くつもりなので、主人公と前半のストーリーだけをざっくりと頭に思い浮かべ、行き当たりばったりで書き始めた。
「カクヨム」の操作性だが、初めての人間でもわかりやすいユーザインターフェイスで、ほぼ悩むことなく、すぐに1話目を書くことができた。
しかも、他サイトでも普通にある機能かもしれないが、字下げや、ルビ振り、後でページとページの間に1話挿入したいと思ったら、それもとても簡単にできるのでありがたい。
読むことに関して言えば、「小説家になろう」のシンプルさに慣れてしまったせいか、正直「カクヨム」はゴチャゴチャしていて見づらくて、たま~にしか訪れない程度だったのだが、書く分にはすごく書きやすかった。
もちろん「小説家になろう」で書いたことがないので、比較はできないけれど、世間一般の評判も調べた感じでは私と似たような感じだった。
自分の力の程を思い知る
ようやく2000字、1話完成。
原稿用紙にすると5枚。
今日は、もうこれ以上頑張れないくらい疲れたとソファに寝転ぶ。
考えてみたら、学生時代の作文や感想文ですら5枚は苦痛だったので、これは確かに厳しい。
むしろ1話書き上げた自分を褒めたいぐらいだ。
100話?
コメント見ると、みんなサクサク書いているようにみえたけど?
しかも500話書いている人って何者よ?
1000話まで書きあげたら、もう素人じゃないでしょ。
3歩進んで3歩さがる
なんとか3話目に突入できた。
ここまでで約6000字。
しかしふと考える。
先に書いた部分に矛盾が出てきたからだ。
これもプロットをちゃんと作ってない弊害だろう、仕方ないので1話目に戻って少し書き直す。
そうすると必然的に2話目も手直しとなる。
そして3話目をまた少し書き始めると、「あ、ここのエピソードの前にフラグがあった方がいいかも」などどいらないことを思い、また1話目に戻る。
そしてまた3話目に来ると、「あれ、ここでこうしたい場合、前半で説明が必要だったよね?」
と、またしても1話目に戻る羽目に。
3歩進んで3歩さがるを繰り返し、スタート地点で足踏み状態。
よく、小説書いている人たちのコメントで、「行き当たりばったりで書き始めました、毎日更新目指してます!」とかあるが、
自分のこの有り様を見ると、自分には逆立ちしても無理だと思った。
しかも彼らは、話も面白くてランキング上位になるのだからスゲーなとしか言いようがない。
頭の構造が違うのか?きっとそうだ、そうに違いない(泣)
こういう人たちもいるので、きっちりとしたプロットが必須かは人によるのだろう。
私はきっちりと書かないといけない部類の人間だった。
ただしプロットをきっちりと書くことには弊害があって、その流れから逸脱しないのでそれ以上の面白さになる可能性が低くなるということだろう。
領域を逸する面白さってあるよね?
作品を読んでもらう前提での注意点
一度アップした作品は誤字や間隔調整以外は、明確なルールがあるかどうかはわからないが、基本的に書き直ししないほうがいいとされているようだ。
漫画や小説の連載などでも、一度書いたものはやり直しはできないので、それと同じことなのだろう。
確かに読み切りならまだしも、毎日次話を楽しみに読みに来る読者の為にも、内容が大きく変わってはいけないだろう。
本人は作品の完成度があがり満足かもしれないが、毎日、続きを読む読者にとっては辻褄が合わなくなる。
そんな事を毎度やられたら、作家に対する信頼感もなくなるだろう。
素人作家さんだからね~、などと大目には見てくれないのだ。
個人ブログなどのように、後でちょっと直しとけばいいやみたいな感覚でいたらいけないということだ。
素人のWeb小説だからと言って、素人感覚でいてはいけないということなのである。
※あくまでも私の見解です。
修正した場合はご報告
最初、私は完結したものしか読んだことがなかったので、作家さんが、修正箇所を随時ご報告している文面を見ては、なんでいちいち報告するんだろうと思っていたが、
読者は完結したものではなく、先にも書いたように、更新ホヤホヤの連載作品をチェックして、毎日読むのを楽しみにしている人が多いのだ。
それであれば確かに、既に読んでいる部分が勝手に変更されていたら困るわとようやく理解できたわけである。
結論
自分の場合は、作品に矛盾が生じたとしても、後で回収できるだけの筆力がないので、ある程度書きあげてからじゃないと人目にさらすしてはいけないと理解した。
その前に1話書くのもヒーヒー言っているので、ゴールは果てしなく遠いのだが。
素人作家さんと侮るなかれ、皆さん凄すぎて尊敬しかない。
しかも最後まで書きあげた人は、それだけで賞賛に値すると心から思った。
面白い作品なら猶更である。
当分、私の作品は日の目を見ることはなさそうだが、書き始めたからには塩漬けにならないように頑張りたい。
調子に乗らずに、最初は読み切りから初めればよかったかな。
読み切りは読み切りで1話だけで面白くないといけないのでまた才能が必要そうだが、最初はとにかく完成させることに意義があると感じた。
ちなみに、もう一つカクヨムで書き始めたのには理由がある。
なろうでは、読者数が多いためか人の目に晒される機会が多く、酷評されたり感想が荒れる場合があり、かわいそうに思うことがあるが(私なら筆を折るレベル)、
カクヨムなら下手したらアクセス数ゼロの場合も多く(誰も読んでくれないともいう)、人の目にさらされる機会が少ないこともあり、感想を見てもカクヨムの読者は優しいのだ。
なぜなら見てくれるのは、同じカクヨムで書いている作家さんだったりするから。
そりゃ書き手の気持ちわかるよね。
ほぼ読まれないのなら、誰に批判されることもなく自由に書けるというわけで、初心者にはぴったりなのだ。しかも安心の角川。
カクヨム人気の一翼を担うのは、他の才能ある作家さんにおまかせするとして、自分はマイペースで書いていくつもりだ。
もちろん、なろうに並ぶ人気サイトになれば、それはそれで嬉しいけど。
もちろんせっかく書いたからには少しは読んでもらいたいので、完結したら勇気を出してなろうデビューしたいと思う。(なろうやカクヨムは同じ作品を公開してもOK)
それなら途中で筆を折るということもなさそうだ。
あれこれ言わずにまず書けっていう話だが。